西島秀俊&内野聖陽が恋人役『きのう何食べた?』テレ東でドラマ化
<CINRA>
https://www.cinra.net/news/20190124-kinounanitabeta
今朝、ツイッターを観てたら驚きのニュースが!今年で一番ビックリしました。よしながふみさん作のマンガ『きのう何食べた?』がドラマ化されるとのこと。しかも、主演は西島秀俊さんと内野聖陽さんですよ。人気・実績ともに日本トップレベルの俳優さんじゃないですか!これは期待できます。
◆中年ゲイ2人のほのぼのストーリー
自他ともに認める(?)マンガ好きの私ですが、『きのう何食べた?』は特にお気に入り。ここ4~5年はほどんどKindleでしかマンガを買わなくなりましたが、数少ない、紙の単行本を購読している作品です。
同棲している中年のゲイ2人が中心に話が進むのですが、ストーリーは、ご飯を作って、一緒に食べる。これだけ。
ゲイならでは、もしくは40歳オーバー(原作は時間が経過して50歳を超えました)中年の、日常に起こる気苦労やちょっとしたトラブルがあっても、一緒に美味しいご飯を食べることで、元気になれる。そんなお話です。
◆キャラ設定が素敵
主人公の筧史朗(シロさん)は、イケメン弁護士。体型維持にも余念がない「一般的な」美形。ここの一般的がポイントです。このマンガの受け売りですが、ゲイのモテ要素は、「がっしり筋肉」「短髪」「ヒゲあり」なんですね。一方のシロさんは「痩せ型」「ミドルヘア」「ヒゲなし」。普通に女子ウケする容姿です。自分の美意識的に、ストレートにゲイにモテる格好ができないよう。ノンケでも、異性ウケするファッションをすることが苦手な人もいますしね。
シロさんはそんなコンプレックス、自意識たっぷりなキャラクター。いわゆるゲイ趣味、女性趣味を持っていることを周りにバレたくない。職場ではゲイだということは秘密にしています。職業や身なりは大人ですが、結構子どもっぽい部分を持った人物として描かれています。
仕事、家事、生計となにかと細かい。仕事には責任感を持って真面目に働くが、定時にはきっちり帰り、スーパーに寄って帰宅。どケチな性格も面白く、食材の底値は記憶、新聞の折り込みチラシをチェックし安い食材を求めてスーパーをはしごするという、専業主婦・主夫でもしないだろうというような、節約っぷりを見せてくれます。
もう一方の主人公、矢吹賢二(ケンジ)は美容師。こちらは周りにカミングアウトもしていて、オープンな性格。男っぽく取り繕うシロさんと違って、女の子・ゲイ趣味を全開にし、シロさんを振り回すことも多々あるようです。
ただ、ゲイモテもしたいんだけど、生まれながらの優しい性格やヒョロっとした体型のため、ちょっとゲイモテとは遠い感じになっています笑。
優しく、女子っぽい性格のケンジですが、人の機微には敏感で、冷静な一面もあり、シロさんが子どもっぽいところがある一方で、大人な発言もあったりします。
ドラマの配役も良さそうですね!特に西島さんはシロさんにピッタリだと思います。ケンジはどうでしょうか?原作ではヒョロっとして細身なイメージがあるので、男らしい役柄が多い内野さんには合うのかな?役作りにも注目ですね。
◆料理が美味しそう!しかも実用的!
『きのう何食べた?』の醍醐味はやはり「料理」シーンなんですよね。1話の3分の1が料理シーンで、レシピ代わりになる。これが本当に役立つんです。なんと言うか、ちょうど良い。あくまで料理シーンなので、レシピではなくて、分量とかがまとめられているわけではないんです。でも、なんとなく分量もわかるし、適当さが残されている感じがちょうど良い。
基本的に作るのは、普通の家庭の夜ごはんなので、そんなにきっちりしてなくても良いんです。余ってた/賞味期限ギリギリの食材や調味料を使って、とか、ここはこうやって手を抜いてとか。そこが料理マンガにありがちの押し付けがましさがないし、自分でもやってみようかなと思う描き方になっているんですよね。
料理も美味しそうなんですよね。そんなに凝ったものはあまり出てこないのですが、シンプルな味付けで、味の想像ができるくらいで、これもちょうど良い。
料理シーンでもシロさんの面白さがあって。基本シロさんの家の夕食って、主菜・副菜がそれぞれ1品。そこに主食と汁物なんですね。おかずはメインとサブを必ずというのがこだわり。疲れて帰ったある日の夕食では、汁物が具だくさんだから、副菜は省略しようか…と思いきや、やはり決まりごとはきっちりしたいらしく、メインのおかずを煮込んでいる間にサクッと一品用意しちゃう。副菜は茹でてマヨネーズとおかかを掛けただけだったり、簡単なものなんですけど。意外と普段料理していると、そこは妥協しちゃったりするんですよね。
そもそも、作者のよしながふみさんは相当な食通です。『きのう何食べた?』の連載前で、単にオススメの料理店に行くっていうコラムマンガ『愛がなくても喰ってゆけます。』も書かれていましたが、出てくるお店はすべて美味しかった!(行けたお店だけですが。もうやっていないお店も多いのが残念。第2弾で連載ないかな?)自分でも料理されているようで、その実践がマンガの料理シーンに活かされています。
◆ドラマのスタッフも良さそう!
脚本は安達奈緒子さん。代表作には『大切なことはすべて君が教えてくれた』『リッチマン、プアウーマン』があります。月9の脚本家さんですよ!
残念ながら両作品とも観てなかったのですが、ほかの脚本作品をみてみると、やはり有名作が多いですね。『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の三期、『失恋ショコラティエ』などがありました。どちらも好きな作品です。コード・ブルーについては、18年の劇場版の脚本も手がけられています。
チーフプロデューサーは 阿部真士さんという方でした。調べてみたら、『孤独のグルメ』『みんな!エスパーだよ!』『東京トイボックス』など、マンガ原作のドラマに携わることが多いようです。どれも評価高いドラマになってますし、期待できそうです。 4月の放送が楽しみですね!