オトナの勉強法

【実践①】オトナの勉強法―何を始めるにも文法から入ろう

こんにちはよっぷです。今日は勉強の始め方の話。新しいジャンルの勉強や技能の習得を始めようとする時、何から手を付けて良いのか分からない事ってありますよね。それで勉強しようにも難しくて止めてしまう。ですが、文法を理解して、ちゃんと道筋立てて勉強すれば理解できて、楽しく習熟できるようになります。

一番よくないのは理解できないこと

勉強を始めていきましょう。ジャンルは何でも良いですね。数学でもデッサンでも、何でもいいですが、ある程度技能を求められて、難しい分野という前提としておきます。

語学が分かりやすいかな。全く知らない国の言語を初めて見た時、それはただの記号の羅列にしかなりません。世界には文字を持たない言語もありますし、そういう人からしたら、絵との比較すらままならないかもしれません。

これをただ闇雲に勉強して、使えるものにしろというのは、とんでもない無理ゲーです。

ですが、英語だったらどうでしょう。英語が母語でない人でも、日本で義務教育をちゃんと受けていれば多少は英語ができますよね。リーディングに限って話をすれば、複雑な文章構造でなく、また知らない単語が出てこなければ、ほとんどの人がその意味を理解できるでしょう。

これは私たちが、英語の文章がどのようにして意味を成立させるかを知っているからです。

He plays baseball. というフレーズが“彼は野球をします”ですという意味として読めるのは、これら3の単語の持つ意味、そして英語はS→Vと主語と述語の順番が決まっていること、play(s)という動詞が目的語を取るという構造を理解しているからですね。

これを理解していないと、ただ単語を知っているだけでは、「彼」「する」「野球」という単語が並列して並ぶだけになってしまう。ここでは非常に文章が単純なので、彼は野球をするんだなと意味を理解できますが、少し単語が増えてきたりすれば一気に訳が分からなくなるでしょう。

ですから、ただひたすら単語を覚えたり、もしくは英語のリスニングをしたりするだけでは勉強として効果的ではありません。理解できないものをやり続けても仕方ない。それはつまらなさ、面白くなさにつながり、モチベーションの低下にもつながります。

“文法”を知るところから始めよう

これは語学だけでなく、いろんなジャンルでも同じです。音楽でもスポーツでもそう。

さて、見出しで“文法”と書きました。クエスチョンマークが頭に浮かんだ人も多いかもしれません。「音楽やスポーツで文法?」と。もちろんそういう訳ではありません。

何か理解する、もしくは何かを成立させるためにはルールが非常に重要です。例えば野球を挙げてみましょう。試合の中の攻撃・守備を成立させるにはかなり複雑なルールと順序があります。

プレーする人はもちろん、観る人もそれを理解していないと全く何をやっているか分かりませんよね?「バッターが玉を打ったら右に走るのはなぜ?」「なぜ1塁で止まるの?」こうしたことが分かっていないと、野球観戦を楽しむことはできません。

こうしたルールや順序など、理解の“しるべ”になるものを“文法”と呼びます。語学以外の分野でも、よく使われます。

ルールじゃなくて文法とするのは、時と場所によってそれが変化したり、より柔軟性を求められるものだからですね。これはもともと文法という言葉が使われる言語の分野でよく見られますが、言葉やその使い方は時代によって変化する。

学校で習う古典と私たちが使っている言葉が違うのはもちろん、おじいちゃん・おばぁちゃんと若者が使う言葉も違います。言葉は変化していくもので、その変化が一過性の流行でないと判断されたときに、辞書で定義されたりすることでルール(決まり)に変化していく訳です。

そして文法を通じ、それに沿った表現をすることで、発信者と受け手とのコミュニケーションが成立することになります。どちらかがその理解が不足していれば、伝えたい事の一部が伝わらない結果になってしまいます。

上手い・下手が分かるにも文法は重要

ルールが分かれば、ある程度そのジャンルでの表現と意味、行われている事とその結果を理解することはできますね。野球の例でも、ランナーがホームに帰ってきた回数で何点取ったか、その結果が分かります。

ですが、上手い・下手の判断はそれだけでは難しい。野球のように身体性が強いジャンルであれば、足の速さ、ボールに対する処理の上手さといったところは、他の身体性が求められるジャンルとの共通点があります。ですが、これがアートであったり、プログラミングのような複雑なものであったりするときに、その良し悪しの判断は一気に難しくなります。

改めて文法という言葉を辞書で引いてみましょう。大辞林で“文法”を引くと3番目の意味として「文章の作法」が出てきます。そうです、作法。スポーツに置き換えた場合、それは所作やテクニックというものになる。

ルールでは規定していない、作法、所作、テクニック。こうしたものを理解するために文法が必要となります。それは自分で表現、プレイする上でも同じです。

上のツイートは、少し前のものですが、こんまりこと近藤麻理恵さんのNetflixのドラマを観た名物テレビマンの土屋敏男さんの感想です。

こんまりさんのドラマレビューについてはこちら

「こんまり」人気からみる、消費のあり方の変化|よっぷのブログ

海外(英語圏)の番組の作り方と日本の番組の作り方の違いを、文法の違いとして表現しています。ドラマという大枠の作り方は同じでも、誰に向けて表現するか、それによって作り手は文法を変える必要があるし、受け手側も文法の違いによって受ける印象が変わってくるということですね。

上手い・下手以外にも、誰に対する表現・コミュニケーションなのか、というところで重要なのが文法です。これはアートや音楽、小説や動画などのコンテンツだけでなく、マーケティングや社会学などのフィールドでも意識する必要があることです。

構造を理解したらとことん良質なコンテンツを取り込もう

ここまで文法の重要性を書いてきました。内容に対する理解、良し悪し、そしてどういった意図でその行為が行われているか、など対象を理解し、評価する上で、文法は重要です。

ただ、その文法の習得もなかなか難しいことも多いです。戻りますが、語学ではほとんどの人が文法に悩まされたのではないでしょうか。現在完了形、仮定法、倒置法などなど、私も英語のグラマーの授業は苦痛でしかなかったのを覚えています。

ではどうするか。勉強を両輪で進めていくことが重要です。一定の構造、英語だったら、まず5つの語形(SV、SVC、SVO、SVOO、SVOC)を理解していれば、あとは辞書などを使って、読み解いていくことができます。音楽であれば形式、社会学であれば対象へのアプローチ方法ですね。そうしたざっくりとした構造に対する理解があれば、ある程度はその表現や行為を理解できますし、分からないところというのが自分で気付けるようになります。

そうしたらあとは、文法の勉強をしながら良質なコンテンツを取り込むだけ。語学だったら、文法の教科書を確認しながら多読多聴。社会学でしたら、先行研究の勉強と、応用事例のフォローを一緒に行っていきましょう。音楽であれば形式の勉強と、その形式で作られた楽曲を聴いていくのがよいです。

 

 

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