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1億円の企業案件?宣伝戦略も変わってきてます

こんにちは、よっぷです。今日はYoutubeとインフルエンサーの話。広告/マーケティングの方法論が変わってきたということについて書いてみたいと思います。オンラインゲームの宣伝で、個人で1億円以上を稼いだゲーム配信者がいる、というニュースがありました。金額など真偽のほどは分かりませんが、広告の仕方も大きく変わってきたという象徴的なニュースだと思います。

Youtubeみてますか?

みなさん、Youtubeって習慣として利用していますか?私は同世代(30代)の中ではかなり利用している方だと思います。周りに話を聞いても“チャンネル登録”しているような同世代はほとんどいませんでした。

もちろん同世代も日常的に“利用”はしている。聴きたい曲はだいたいアップされているし、見逃したTV番組もアップされている(あまり好ましい視聴方法ではありませんが)こともある。周りの人たちの使い方としては、エンタメ寄りの人が多いかなという印象です。

簡単に私の使い方を。

①BGM代わりに利用
②エンタメ
③勉強法を発信しているYoutuberをフォロー

①については、本当にざっくりとした使い方ですね。そのまま検索窓に“BGM”と打ち込むと、色んな作業用BGMが出てきます。洋楽や邦楽のメドレー、カフェミュージック、環境音楽などなど。自分のitunes(もうあんまり使ってない…)やApple Musicのプレイリストに飽きた時や、気分を変えたい時に使います。

お気に入りのアーティストを検索したりもしますし、あとは懐かしいものとか。例えば“作業用BGM, SFC”などと検索するとスーパーファミコンの名作ゲームのサントラなどが聴けたりします。なかなか作業用にちょうど良かったりしますよ。

②、これについては趣味のところですね。私はゲーム実況をよく見ます。ゲーム自体はそれほどやらないのですが、人がゲームをしているのを見るのは好きです。最新ゲームの実況など、なかなか面白いですよ。こないだ出た「バイオハザード」の実況なんか、ホラーアクションの臨場感を実況者と共有している感じで面白かったです。

③は、まだ多くないのですが、勉強やビジネス関連の情報を発信するYoutuberも出てきている。代表例だとメンタリストのDAIGOさん。主に海外の行動心理学の論文など踏まえ、どうやったら効率よく勉強できるか、日々のストレスを軽減できるかといった情報を発信しています。彼は1日3動画くらいアップしていますね。本当にすごい。あとは、ブログ『東京でまだ消耗しているの?』で有名なイケダハヤトさんなんかも最近Youtubeに力を入れ始めています。

YoutubeはAmazonのFire TVを使ってテレビで、またはスマホのYoutubeアプリで視聴しています。最近は広告なしで、かつオフラインでも視聴できるようになるYoutube Premiumが開始。月額1,180円で快適なYoutubeライフを送ることができるようになりました。

参考: Youtubeプレミアム

テレビはほとんど観なくなっている

自宅でテレビを付けると、YoutubeかNetflixばかりで地上波の番組は本当に観なくなりましたね。週に数番組、録画しているものがあるくらいです。ただトレンドを確認するためにCMは観たいので、たまにリモコンの“地デジ”ボタンを押します。CMを見るためにTV番組を観るという逆転現象が起きています笑。

ここまで自分のYoutube習慣を話してきましたが、これが別に珍しい例じゃなくなっているということを強調したいと思います。特に20代以下の世代は顕著です。

10代後半~20代では15%が「テレビ視聴なし」、「ローテレ系」も全世代で4割弱
https://www.bcnretail.com/market/detail/20180602_62801.html

テレビを視聴しなくなった時間が全てYoutubeに移行している訳ではありませんが、その分スマホの利用は多くなっているという統計も出ています。そしてスマホを利用する理由に「動画の視聴」が多くなっているということも事実としてある。

このことを30代半ば以降のサラリーマンは理解しているようで理解していないことが多いです。私は編集者の知り合いも多いのですが、意外とこうした“発信”の側にいるのにYoutubeに関心のない人も良く見かけます。

ここで重要となるのは、一般消費者のメディア視聴傾向が大きく変わっている中で、効果的な広告や販促プランも変わってくるということです。Youtubeに関心のない人、日常的に触れていない人は、そこの変化に敏感になれていないと思います。

ファンへの確実なリーチを提供するYoutuber

冒頭の方で触れましたがYoutubeの“チャンネル登録”って理解していますか?その配信者、Youtuberをフォローするという意味ですね。登録していると、その配信の通知を受けたり、新しい配信を確認することが容易になります。

Youtuberにとってチャンネル登録者数はステータスです。PV数も重要ですが、企業案件と呼ばれるタイアップ広告動画の案件獲得、広告単価アップにはチャンネル登録者数が指標になります。PVはバズっただけの可能性もあります。ですが、チャンネル登録者数はどれくらい定期的に動画を見てくれる“ファン”がいるかが可視化されているということになります。

日本のトップYoutuberであるHIKAKINさんのチャンネル登録者数は715万人。ここに広告を打てばそこにリーチすることができる。

特に上記のタイアップでの広告となれば、その効果は絶大です。間違いないそのYoutuberのファンが見てくれるのですから、そのインプレッションは絶大でしょう。

若者を中心に、ほとんど見なくなった地上波テレビ。対して特定の層に確実にリーチできるYoutube。広告主、もしくはマーケターとして活用するメディアはどちらでしょう?もちろん、まだまだテレビの視聴者数は多いですし、それぞれ見ている層が異なります。ですが、無視してはいけないメディアになっているということは言えるでしょう。

インフルエンサーマーケティングは一般的に

もう特定のジャンルでは、かなりの額を投じてYoutuberを宣伝に使うようになっている。それが冒頭で挙げたニュース記事です。

この記事によるとオンラインゲームの「Apex Legends」人気ゲーム配信者のNinjaさんに対して100万ドル(約1億1000万円)もの報酬が支払い、ユーザー獲得のスタートダッシュに成功したとのこと。

Ninjaさんはアメリカのプロゲーマーです。Youtubeのチャンネル登録者数は現時点で2170万人となっています。ゲーム配信で世界トップの人気を誇る彼が宣伝する、かなり効果的なプロモーションですよね。しかし、驚くのはその広告費。1億円以上ですよ。色んなメディアに広告を打ったり、キャンペーンを講じるより、Ninjaさんの影響力の方が高いと判断したということですね。

上記で挙げているように、私もゲーム配信のYoutubeをよく観ていますが、規模の違いはあれど、ゲーム配信者を使ったマーケティング、企業案件動画は日常的に行われています。今、ゲーム雑誌など権威的なメディアもなくなってきています。そこで10~20代が普段視聴していて、相性の良いYoutubeをうまく活用するのは自然の流れでしょう。

現在、Youtubeも若者向けだけでなく、ビジネス寄りだったり、ライフスタイル、生活お役立ち情報などのコンテンツも増えてきています。今後間違いなく、色んな層の視聴者が増えていくことでしょう。

特定のテレビ番組など大手メディアコンテンツではなく、個人の影響力を使った広告、マーケティングというのは伸びていく市場だと思います。

先日、「こんまり」さんについてもブログを書きましたが、彼女の場合も、彼女自身の影響力で大口の投資を呼び込めるような状況になってきているということを指摘しました。

「こんまり」人気からみる、消費のあり方の変化

マーケター、メディアプランナーではなくても、こうした市場の変化には敏感になっておいた方が良いと思います。

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