こんにちは、よっぷです。嬉しいニュースがあったのでシェアさせてください。
板垣巴留先生のマンガ『BEASTARS』がTVアニメ化することが決定しました。制作は『宝石の国』のオレンジが手がけるそうです。
数々の受賞歴を持つ今注目のマンガ
BEASTARSと言えば、2018年の第11回マンガ大賞で大賞を受賞、ほかにも、「このマンガがすごい!2018」オトコ編第2位、第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、第22回手塚治虫文化賞新生賞、第42回講談社漫画賞少年部門など、数々のマンガアワードで賞を獲得している作品です。
2016年の9月から「週刊少年チャンピオン」で掲載されていて、2月7日現在11巻まで発行されています。秋田書店のマンガ作品でここまで数々のタイトルを取った作品はあまり例がないのではないでしょうか。
肉食獣と草食獣が同じ学校に通う
この作品の際立つ点はやはりその設定。擬人化された動物たちが暮らす社会という設定で、主人公たちが通う学校が舞台の中心になります。
擬人化された動物?「けものフレンズ」みたいな?と思った方。全く違います。動物たちは美少女キャラに変わる訳ではありません。2足歩行して人と同じように思考する以外は、獣の特徴を残しています(制服は着てますけどね)。
そこが物語の主題になっている訳です。肉食獣と草食獣とが共存している学校。肉食獣たちは普段、豆や乳製品を食べてタンパク質を摂取していますが、本能として草食獣を食したい欲求がある。それはもちろん殺人(?)となるため、犯してはいけないものなのですが、心のどこかで食したいという欲求を抱えています。そして、いつか自分がその感情を抑えきれなくなってしまうのではないかという恐怖も同時に抱えているのです。
草食動物たちも、表面上は平等に接していますが、実際は食べられてしまうのではないかと恐怖を感じながら生活しているのです。
肉食獣と草食獣。圧倒的な力の差があるいびつな世界で共存している動物たち。種の違いを越えて、動物たちは分かり合い、共に暮らしていけるのかというテーマがそこにあります。
そして起こる殺人事件……
物語は主人公のハイイロオオカミ「レゴシ」が所属する演劇部の同じ部員、アルパカの「テム」が肉食獣に殺されるという事件から始まります。
部員たちは不安を抱え、肉食獣たちと草食獣たちの関係にも緊張が張り詰めていく。そんなとき、夜間練習の見張りに任じられたレゴシは、遭遇した小さな草食獣を本能に従って襲ってしまう。偶然発生したトラブルにより、大事には至らなかったものの、レゴシは本能との戦いに苦しむことになっていく。
そんな中、レゴシは上級生でウサギの女の子「ハル」と出会い、彼女に惹かれていくのですが、その彼女こそ、見張りの時にレゴシが襲ってしまった草食獣だったのです。
種を越えた恋愛、テムを殺した犯人の謎、そして動物たちの人間(?)関係、とさまざまなドラマが展開されていきます。
連載は盛り上がりのピーク!
個人的になかなか良いタイミングでのアニメ化なのでは?と思っています。というのも、詳細は避けますが、今の連載がかなり盛り上がりを見せている。物語が佳境に入ってきているからです。
オンエア等の詳細はまだほとんど出ていませんが、アニメが原作に追い付いてしまって、失速するということにはならないと思います。
ちなみに明けて8日は最新刊12巻の発売日。読んだらより楽しみになりそうです!