こんにちは、よっぷです。今日は音楽の話。
今ってどれくらいの人が能動的に音楽に触れているのでしょうか?日本はアメリカに次ぐ、世界第2位の音楽市場ですが、それでも20年ほど前に比べるとだいぶ市場は縮小しています。
日本レコード協会の市場まとめによると、2017年の音楽ソフト生産金額と音楽配信売上金額の合計は、前年比97%の2,893億円となっています。対して、音楽ソフト生産金額が過去最高だった98年は6,074億円。音楽配信はごく最近からの統計ですので、これが音楽パッケージの市場として比較して良いかと思います。つまり、ここ20年で音楽市場は半分に縮小してしまったと言うことができる。
今日はそういう市場についての話ではなく、自分と音楽について書いておきたかっただけなのですが、この点は非常に重要です。私は98年前後に多感な中学・高校時代を過ごし、音楽とともに育ってきたものですから、音楽パッケージが売れないという現状を少し寂しく思っている訳です。
もちろん音楽自体が、サブスクリプション消費に移行していたり、YouTubeのような配信サイトで“観る”ものになっていたりするという消費スタイルの変化は理解していますが、音楽番組が毎日のようにテレビのゴールデンタイムにいた時代からすると、音楽というのがメインストリームからは外れているんだなと思うのです(もちろん地上波テレビが既にメインストリームではないという指摘もできると思いますが)。
一番音楽を消費していたのは大学生の頃でした。ハウスミュージックが特に好きで、大学の授業そっちのけで、週3~5で、渋谷や六本木、西麻布に出かけ、クラブで遊んでいました。クラブというとチャラく遊んでそうと思われるかもしれませんが、私の場合は割と真面目(?)に音楽に接しているガチ勢。クラブに行くことで友人は増えましたが、クラブに行ったからといってワンナイトのチャンスや、パリピの女の子と仲良くなれるような感じの遊び方はしていませんでした笑。
クラブで新しい曲やジャンルに触れ、CDやレコードを買い漁る日々。私の時代がそういう人種がある程度の層として存在した最後の方だったのではないでしょうか。社会人になり、最初はお金も時間も学生時代のように自由にできず、音楽を買うことも、クラブに行く頻度も減りました。そしてその社会人1、2年目に、渋谷のCISCOレコードが閉店、西麻布にあったハウス箱のYellowが閉店することになります。象徴的な出来事でした。
やっぱり今の日本には、00年代前半のようなクラブミュージックの盛り上がりは無いなと思う。
音楽市場の衰退に寂しさを感じるのは、ちょっと音楽に対する引け目があるからと言うこともできる。社会人になっても、もっとクラブにコミットしていれば良かった、もっとCDやレコードを買っていれば良かったと思う訳です。私が遊んでいたのは、クラブが元気だった最後の方ですから、その頃すでに市場衰退に対する危機感は、クラブ関係者や業界人が常々口にしていた。何もすることができず、しかも音楽と(環境のせいとはいえ)距離を取ってしまった自分に歯がゆさを感じるのです。
とは言え、今でもたまにクラブには行きますし、好きなDJはフォローしていたりします。好きな音楽はApple musicやSpotifyと別に有料ダウンロードして楽しんでいます。
今関心があるのは、この距離間で自分が音楽に貢献できる在り方とはどういったものなのかということ。サブスクリプション全盛の時代に、どうやったら個々のアーティストや特定のシーンを盛り上げていけるのか、応援していけるのか。音楽は自分を構成する要素として大事な部分ですので、それはこれからも考え続けていきたいなぁと思います。